鎮守の杜の生き物シリーズ

第3弾【蟷螂の赤ちゃん】

蟷螂は昆虫界のハンター。蜂や蜘蛛、時には小型の鳥まで捕食してしまいます。

目の前で動く物には何にでも襲い掛かかる獰猛さは、赤ちゃんであっても変わりません。

この赤ちゃんを見つけた時にも、風で揺らぐ幟旗に向かって威嚇していました。

写真を撮ろうと近づいて行くと、左右に体を振って飛び掛かってきました!

(ちなみにその動画は、SNS instagramにアップしております。)

目の前で鎌を折り畳んで構える様子から「拝み虫」とも呼ばれているそうで、神社が似合う虫とも言えるのかもしれません。

季語で言うなら、まだ生まれたての子供の蟷螂の場合は、夏で6月頃になるそうです。

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鎮守の杜の生き物シリーズ

第2弾【蝉の羽化】

実は蝉の羽化は、意外と間近で観測できます。

昼間、晴れて気温が30℃前後であれば、大体7月中旬頃から羽化が始まります。

この日は2020.7.17(晴れ)昼間の最高気温30℃

19:30すぎに穴から這い出て、地面をゆっくり歩く幼虫を発見。

20:00頃には近場にあった木に登り、枝先まで移動した後しばらくして羽化開始。

22:00には完全に羽が伸びきって、写真の様な状態に。

(ちなみに、この時の観測の様子はSNS instagram へアップしております。)

一晩かけて体と羽を乾かし、明け方までには天敵に襲われても飛んで逃げられる状態となり、我々人間が起きる頃には元気いっぱいに鳴き出しています。

羽化の最中や、羽化したばかりの蝉はとても繊細で弱いため、落下した時のリスクを軽減するためなのか、羽化を始める場所は意外と低い位置です。

この時も地上から約2mほど。発見のコツは、穴から出て来て木へ登りだす前の地面をごそごそ歩いている状態の幼虫を探す事です。

ポイントは “ 音 ” です。

地中を掘り進んだり、枝にしがみついたりするための手足は “ 歩く” ためには進化しておらず、地面を静かには歩けないようで、それらしい場所で耳を澄ませてみるとカサカサという音や気配を感じる事が出来ます。

地域によっては8月末頃まで観測できるみたいなので、夏休みの自由研究などに親子でチャレンジしてみてはいかがでしょう。

透明な羽の蝉は、神秘的で一見の価値ありですよ!

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鎮守の杜の生き物シリーズ

第1弾【かぶとむし】

これは、宮司の兼務社「高知県護国神社」で境内整備の枝打ち作業中に、幹に生えた苔の中に頭だけ突っ込んでお尻が見えた状態で発見しました。

夜行性のかぶと君、眠かったのでしょうね。おとなしく撮影させてくれたので、そのあとはそっとしておいてあげると、またもぞもぞと苔のお布団へと戻って行かれました。

久し振りに天然のカブトムシを間近で見たのと、飴色の体表が艶々と輝いて昆虫の王者って感じがして、やっぱりカブトムシっていくつになってもテンションが上がりますね!

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宮司の兼務社であります、高知市薊野中町にご鎮座の【掛川神社】で去る7/19に夏季例祭を執り行いました。

「大暑」に近いこのお祭りは、とにかく“ 暑い!” まさに暑さとの闘い。

そして、山の中のお宮なので“ 蚊 ” が大きくて強い!

服の上からも平気で刺して来ますし、1回叩き落としたと思っても直ぐに復活して飛び掛かってくるほど頑丈な蚊です。

ちょっとやそっとの蚊取り線香や虫よけスプレーでは太刀打ち出来ません。

「森林香」という山仕事専用の赤色の強力な蚊取り線香を使います。

それでも、森林香の効果の及ばない所へ出ると、一瞬にして取り囲まれます。

これが、神事の最中ともなると最悪です。顔の前をプンプン言わせながら飛び回られても身動ぎ出来ません。

額や耳の後ろに止まって狙いを定められている様子から、刺される瞬間までの感覚がしっかりとわかってしまうほど。

修行の足りない未熟な私では、神事に集中出来なくなってしまいます・・・

そこで、こんなお祭りの時には秘密兵器を使います。その名も「ハッカ油」

これ、最強です。

小瓶のスプレー式が一般的で、ハッカの成分による虫除け効果はもとより、メントールのような清涼感が強いので熱中対策にもうってつけでございます。

ただ、使い過ぎには注意しましょう。1回の使用につき1プッシュを掌に取って塗り広げるようにします。直接何度も振りかけると、今度は逆に氷河期へ突入です。

ドラえもんの秘密道具に「こべあべクリーム」ってのがありましたが、そんな感じ。

使い過ぎると、粉雪も火の粉ぐらいに感じてしまうってやつです。

一度真夏に、40℃設定の湯船に5~6回ほどプッシュして浸かってみた事がありますが、真水に浸かっているのか?という不思議な感覚に襲われ、危うく風邪をひきかけました。

まったく、いったい何の話をしているのでしょうか・・・と、

ここまで蚊の脅威とハッカ油の威力の話をしておいて、無理やり纏めるならば・・・

そう、これはもう纏まんない!

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7/7に【七夕祈願祭】を斎行いたしました。

拝殿に笹飾りと短冊を設置して、お参りに来られた方々に願い事を書いて吊るして頂いておりました。

今年はやはり、コロナの早期終息を願う内容のものが多かったように感じられます。

次いで、例年と変わらずよく見受けられるものは「家族の健康」「夢や目標の実現」「世界平和」などでございます。

小さいお子様のものであろうほんわかとした短冊などもあったりしますが、いずれにせよ、こうして自分の願いを短冊にしたためるという事が大切でございます。

願い事を「神様に聞いていただく」と同時に、自分自身に対する「決意表明」にもなるからです。

よく、将来の夢や目標は紙に書いたり声に出して言う事で、実現にぐっと近づきやすくなると言われています。

具体的に文字で表すことで目標の焦点が定まり、声に発する事で波及効果を生み出して周囲の協力を得られる確率がアップするからです。

これを日本では昔から「言霊(ことだま)」と表現してきました。

御祈願や御祈祷では、神職が祈願者の願意を祝詞という形で代弁して、神様にお申し上げを致します。

これを神道では「神と人との仲執り持ち」と申します。

仲介者・・・つまり神職は神事を行う際、神様に対してのみだけではなく、人(祈願者)に対しても同時に向き合っています。

神事とはすなわち、「言霊の霊力の発動である」と私は考えます。

神様に願意をお伝えするのは勿論、祈願者が大和言葉で奏上する神職の祝詞を聞かれて「こう言う事を仰って頂いている。」「こんな事をお申し上げ頂いている。」とご理解いただく事が重要です。

神事の後、「すっきりした。」「清々しい気分になれた。」と言われる事がございますが、こんな時は「あぁ、言霊の霊力がうまく発動しているな。」「きっとこれから良い方向に向かって行かれるのだろうな。」と安心しております。

神様の御神徳を頂く事と同様に大切な事は、言霊の霊力の発動を以って、自身の内部から “ 陽 ” のエネルギーを引き出し、更には周囲にまでもプラスの効果を波及させて行く事です。

自然、良い方向に導かれる。それが神意であるのだと考えながら日々御祈願、御祈祷をご奉仕しております。

【七夕祈願祭】から随分と話が飛躍しすぎてしまいました。

 

権禰宜H

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【夏越祭】を終えると、すぐに【たなばたさま】の準備にとりかかります。

神社の裏庭に生えている竹を使って、笹飾りの作製と設置を行いました。

生の竹を使用しているので、3日もすれば枯れ始めてしまうのが難点。

以前には、笹の部分だけイミテーションに替えてみてはどかとか、鉢植えで七夕用の竹を栽培しておくのはどうかとか、色々と考えてみたことはありましたが、いずれもイマイチに終わりました。

こんな時もインターネットに頼ります「竹を枯らさない方法」でググってみますと・・・

節の上部に小さく穴をあけて内部に水を満たし、更に毎日その穴から水を入れ替えてやれば、5日~10日ほど寿命を持たせる事が出来る。とありました。

なるほど。

しかし、今年はもうすでに済んでしまった後だったので、来年はぜひ試してみたいと思います。

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RKC 高知放送の「eye+スーパー」さんが【夏越祭(なごしさい)】わぬけさまの中継にお越しになられました。

今回の新型コロナウィルス感染拡大防止の対策として、ただ単に自粛や縮小するだけではなく、【分散参拝】という新たな取り組みを実践している点が、今回の番組コーナーの「今こそ、高知を元気に!」というテーマに合致しているという事でお声掛け頂きました。

6分間という短い中継時間の中で、今回の取り組みの意図や目的を上手く纏めてご紹介して頂きました。

また、「疫病退散」という点でご興味を持っていただきました、境内社の【八坂神社】そしてやはり、今話題のおもしろい取り組みとして【アマビエ様の姿絵】も少しだけご紹介されました。

放送終了後すぐに多くの反響をいただき、試行錯誤しながらも色々と実践してきた甲斐がありました。

勿論、今回の試みが全て正解なわけではなく、反省・改善して行くべき点も多く気付かされました。

この経験を基にして、これからのwithコロナ時代に於ける、より良い神社の在り方を模索して行きたいと思います。

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【夏越祭】わぬけさま

祭典日当日は、やはり雨になりました。

傘をさしての「大祓式」、そして「茅の輪くぐり」はもうお馴染みです。

そして、お預かりした形代(ひとがた)の祓いと「茅の船」

夜半に神職のみで行う、この「形代ノ祓」と茅で作った船に形代を載せて、実際に川へ流し去る神事は通常、皆様の目に触れる事はほとんど無いのではないでしょうか。

神事には、種類によっての多少は異なりますが、必ず秘匿性というものを含みます。

全てを見せない、語らない。

代わりに神道では、祝詞や所作でその神事の内容や意味合いを表しています。

大祓式で奏上される「大祓詞(おおはらえのことば)」は、様々な罪・穢れが如何にして祓い清められて行くのか。その過程を大和言葉で表しています。

古典の授業で習った事を思い出しながら、よーく聞いてみると、神職が奏上している祝詞(のりと)も割と言っている事が解ったりしますよ。

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【分散参拝】のもう一つの効果。

― 早めに茅の輪が設置できたので、時間的にも体力的にも余裕が生まれた事 ―

例年であれば、祭典日の直前に

1日目、茅刈り作業と選別作業

2日目、茅の輪の奉製と設置作業

3日目、そのまま祭典日当日 (前日の2日間分の疲労がちょうど出始める頃)

だったのですが、今回は設置してから祭典日まで数日間の “ 開き ” ができた為、ワンクッションをはさんで一旦リセット出来たのは、準備する者としては、正直助かりました。

余裕が生まれましたので、ちょっとしたPV風写真も撮れます。

 

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数百年に一度レベルの「疫病の世界的な大流行」という未曽有の状況に、神社は今回どのように対応して行くべきなのか?

今までの “ 神事 ” からwithコロナ時代の “ 神事 ” へとどう変化して行くのか。

初の試みとなる【分散参拝】を推奨させて頂いてより、ありがたいことに多方面からの取材を頂きまして、今回はNHKさんにお話を聞いていただきました。

よく、「これまでに経験したことの無い・・・」という言葉を耳にしますが、それはそのまま「何が正解なのかは、やってみなければわからない」という事なのだと思います。

今回この【分散参拝】がどう転ぶのか、やってみなければわからないし、何かやってみようとすべきだと考えています。

イマイチなら変えて行けば良いし、良ければ続けて行けば良い。

世の中は完全に自粛モード。それも然り。ただ、全てが自粛や中止といった守り一辺倒の対応だけではなく、建設的な攻めの姿勢での対応というのもこれからは必要になってくるのかな。なんて思っています。

 

権禰宜H

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