RKC 高知放送の「eye+スーパー」さんが【夏越祭(なごしさい)】わぬけさまの中継にお越しになられました。

今回の新型コロナウィルス感染拡大防止の対策として、ただ単に自粛や縮小するだけではなく、【分散参拝】という新たな取り組みを実践している点が、今回の番組コーナーの「今こそ、高知を元気に!」というテーマに合致しているという事でお声掛け頂きました。

6分間という短い中継時間の中で、今回の取り組みの意図や目的を上手く纏めてご紹介して頂きました。

また、「疫病退散」という点でご興味を持っていただきました、境内社の【八坂神社】そしてやはり、今話題のおもしろい取り組みとして【アマビエ様の姿絵】も少しだけご紹介されました。

放送終了後すぐに多くの反響をいただき、試行錯誤しながらも色々と実践してきた甲斐がありました。

勿論、今回の試みが全て正解なわけではなく、反省・改善して行くべき点も多く気付かされました。

この経験を基にして、これからのwithコロナ時代に於ける、より良い神社の在り方を模索して行きたいと思います。

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【夏越祭】わぬけさま

祭典日当日は、やはり雨になりました。

傘をさしての「大祓式」、そして「茅の輪くぐり」はもうお馴染みです。

そして、お預かりした形代(ひとがた)の祓いと「茅の船」

夜半に神職のみで行う、この「形代ノ祓」と茅で作った船に形代を載せて、実際に川へ流し去る神事は通常、皆様の目に触れる事はほとんど無いのではないでしょうか。

神事には、種類によっての多少は異なりますが、必ず秘匿性というものを含みます。

全てを見せない、語らない。

代わりに神道では、祝詞や所作でその神事の内容や意味合いを表しています。

大祓式で奏上される「大祓詞(おおはらえのことば)」は、様々な罪・穢れが如何にして祓い清められて行くのか。その過程を大和言葉で表しています。

古典の授業で習った事を思い出しながら、よーく聞いてみると、神職が奏上している祝詞(のりと)も割と言っている事が解ったりしますよ。

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【分散参拝】のもう一つの効果。

― 早めに茅の輪が設置できたので、時間的にも体力的にも余裕が生まれた事 ―

例年であれば、祭典日の直前に

1日目、茅刈り作業と選別作業

2日目、茅の輪の奉製と設置作業

3日目、そのまま祭典日当日 (前日の2日間分の疲労がちょうど出始める頃)

だったのですが、今回は設置してから祭典日まで数日間の “ 開き ” ができた為、ワンクッションをはさんで一旦リセット出来たのは、準備する者としては、正直助かりました。

余裕が生まれましたので、ちょっとしたPV風写真も撮れます。

 

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数百年に一度レベルの「疫病の世界的な大流行」という未曽有の状況に、神社は今回どのように対応して行くべきなのか?

今までの “ 神事 ” からwithコロナ時代の “ 神事 ” へとどう変化して行くのか。

初の試みとなる【分散参拝】を推奨させて頂いてより、ありがたいことに多方面からの取材を頂きまして、今回はNHKさんにお話を聞いていただきました。

よく、「これまでに経験したことの無い・・・」という言葉を耳にしますが、それはそのまま「何が正解なのかは、やってみなければわからない」という事なのだと思います。

今回この【分散参拝】がどう転ぶのか、やってみなければわからないし、何かやってみようとすべきだと考えています。

イマイチなら変えて行けば良いし、良ければ続けて行けば良い。

世の中は完全に自粛モード。それも然り。ただ、全てが自粛や中止といった守り一辺倒の対応だけではなく、建設的な攻めの姿勢での対応というのもこれからは必要になってくるのかな。なんて思っています。

 

権禰宜H

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