【人事を尽くして天命を待つ】
人間が出来る事は全てやった上で、あとは運命にまかせること。
「あなたが、怒鳴るようにして早口で捲し立てるから “ すみません ” と言ってしまっただけで、わたし外国人で日本語が解らなかったから “ はい? ” と言ったのですよ。」と、見事なほどテンプレ通りの返しをされ、
あぁ、これはもう当事者である私が否定や反論をいくらしても、このタイプの人間は “ ああ言えばこう言う ” といった感じにのらりくらりと、この理屈はもう絶対に曲げないだろうな。という事は分かりきっておりました。
そこで思案して思いついたのが、第三者の公平中立な立場からその時の様子はどう見えたのか?を教えてもらうというものでありました。
ここに、差し障りの無いよう個人名などは伏せて実際にやり取りをしたメールを添付させて頂きます。
—–Original Message—–
○○○○放送局 放送部
記者 ○○ ○○ 様
突然のメール、失礼致します。
高知八幡宮 権禰宜 ○○ ○○と申します。
ご記憶にお有りかと思いますが、2/15の昼頃に〇○町の〇○食堂がある交差点で交通事故の折に、大変お世話になった者でございます。
その節は、迅速なご対応をして頂きまして、誠にありがとうございました。
その後、気になる様なお体への影響、自転車の破損等は無かったでしょうか?
実は誠に不躾ながら、おりいってご相談がございます。
ご迷惑をお掛けしてはいけませんので、無理そうでしたらお断りくださいませ。
この度の事故は、お互いの車にドライブレコーダーが付いておらず、また防犯カメラも無いという事で確証が得られず、お互いの意見の相違にたいへん苦慮しております。
もし、ご迷惑で無ければ、第三者の中立な目線で、事故直後の様子を思い出せる範囲でお伺い出来れば、ほんの少しでも真実に近づけるのではないかと思い、悩んだ末にご連絡をさせて頂きました。
何と無くの印象だけでも助かるのですが、私と相手の方とのやり取りの様子と言いますか、比較的冷静そうだったのか、もしくは憤慨して早口で捲し立てる様な様子に感じられたのか。など、どんな些細な事でもありがたいのですが、公平な立場から見られてどの様な印象を受けられたのかだけでも教えて頂ければ、大変ありがたく思います。
本当に勝手なお願いで申し訳ないのですが、真相を明らかにするためにも、でき得る全ての努力を、考え得る全ての可能性を模索致しました結果、もしかして気を悪くされるのではないか、ご迷惑をお掛けするのではないか、とも思いましたが、思い切ってご連絡させて頂きました。
ここまでたいへんな長文となってしまいまして、誠に申し訳ございません。
冒頭でも書きましたが、無理そうでしたらお断りくださいませ。
では、失礼致します。
—–Original Message—–お世話になっております。
○○○○放送局の〇○○○です。
このたびは、大変なところ、ご連絡頂きありがとうございます。
交通事故は少し時間が経ってから体調を崩す人もいます。
○○さんはいかがでしょうか。ご自愛ください。
さて、連絡頂いた件ですが、
私は事故当時、交差点の近くにある○○食堂で料理を待っていました。
なので、事故後についてしかわかりません。
覚えているのは相手の女性が、驚いている顔で、「すみません」と話していることと、
○○さんが冷静で、祭りの帰りに事故にあったと話していたことです。
よろしくお願いいたします。
お力になれない内容かと思いますが、少しでも事件の真相に近づけたら良いなと思います。
—–Original Message—–
○○ ○○ 様○○でございます。お世話になっております。突然のメールにも拘らずに早速のお返事、またお優しいお気遣いのお言葉、誠にありがとうございます。この度の事故の真相を究明したいと考えております私にとりましては、中立公平な立場の方からの情報はたいへんありがたいです。十分にお力を頂きました。本当にありがとうございます。これ以上のご連絡はご迷惑になろうかと思いますので、控えさせて頂きますね。
この先、どうなるかは分かりませんが、自分の中の正義を信じて諦めず頑張って行こうと思います。ありがとうございました。
では、失礼致します。
・・・というように、相手側が主張しているような「最初から怒ったように怒鳴って、早口で捲し立てられた。」という証言は覆されました。
私は「冷静に事情を説明していた」との事です。
ありがたい助け舟のお力を頂いて、ひとまずは安心しましたが、このままでは言った言わなかったのイタチゴッコになるであろう事は目に見えていました。
やはり、最後は「警察の捜査」、「弁護士を立てての裁判」と行きつくところまで行ってしまうのだろうか。と気が重くなります。
やれるだけの事はやりました。あとは、「天命を待つ」のみ。
そして、私は神主でございますので、ここは “ ただ待つ ” というのではなく「神慮」をお伺いするのであります。
『神主の体験』その⑧ ~ 天地神明に誓う ~ へと続きます・・・