鎮守の杜の生き物シリーズ

第1弾【かぶとむし】

これは、宮司の兼務社「高知県護国神社」で境内整備の枝打ち作業中に、幹に生えた苔の中に頭だけ突っ込んでお尻が見えた状態で発見しました。

夜行性のかぶと君、眠かったのでしょうね。おとなしく撮影させてくれたので、そのあとはそっとしておいてあげると、またもぞもぞと苔のお布団へと戻って行かれました。

久し振りに天然のカブトムシを間近で見たのと、飴色の体表が艶々と輝いて昆虫の王者って感じがして、やっぱりカブトムシっていくつになってもテンションが上がりますね!

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宮司の兼務社であります、高知市薊野中町にご鎮座の【掛川神社】で去る7/19に夏季例祭を執り行いました。

「大暑」に近いこのお祭りは、とにかく“ 暑い!” まさに暑さとの闘い。

そして、山の中のお宮なので“ 蚊 ” が大きくて強い!

服の上からも平気で刺して来ますし、1回叩き落としたと思っても直ぐに復活して飛び掛かってくるほど頑丈な蚊です。

ちょっとやそっとの蚊取り線香や虫よけスプレーでは太刀打ち出来ません。

「森林香」という山仕事専用の赤色の強力な蚊取り線香を使います。

それでも、森林香の効果の及ばない所へ出ると、一瞬にして取り囲まれます。

これが、神事の最中ともなると最悪です。顔の前をプンプン言わせながら飛び回られても身動ぎ出来ません。

額や耳の後ろに止まって狙いを定められている様子から、刺される瞬間までの感覚がしっかりとわかってしまうほど。

修行の足りない未熟な私では、神事に集中出来なくなってしまいます・・・

そこで、こんなお祭りの時には秘密兵器を使います。その名も「ハッカ油」

これ、最強です。

小瓶のスプレー式が一般的で、ハッカの成分による虫除け効果はもとより、メントールのような清涼感が強いので熱中対策にもうってつけでございます。

ただ、使い過ぎには注意しましょう。1回の使用につき1プッシュを掌に取って塗り広げるようにします。直接何度も振りかけると、今度は逆に氷河期へ突入です。

ドラえもんの秘密道具に「こべあべクリーム」ってのがありましたが、そんな感じ。

使い過ぎると、粉雪も火の粉ぐらいに感じてしまうってやつです。

一度真夏に、40℃設定の湯船に5~6回ほどプッシュして浸かってみた事がありますが、真水に浸かっているのか?という不思議な感覚に襲われ、危うく風邪をひきかけました。

まったく、いったい何の話をしているのでしょうか・・・と、

ここまで蚊の脅威とハッカ油の威力の話をしておいて、無理やり纏めるならば・・・

そう、これはもう纏まんない!

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7/7に【七夕祈願祭】を斎行いたしました。

拝殿に笹飾りと短冊を設置して、お参りに来られた方々に願い事を書いて吊るして頂いておりました。

今年はやはり、コロナの早期終息を願う内容のものが多かったように感じられます。

次いで、例年と変わらずよく見受けられるものは「家族の健康」「夢や目標の実現」「世界平和」などでございます。

小さいお子様のものであろうほんわかとした短冊などもあったりしますが、いずれにせよ、こうして自分の願いを短冊にしたためるという事が大切でございます。

願い事を「神様に聞いていただく」と同時に、自分自身に対する「決意表明」にもなるからです。

よく、将来の夢や目標は紙に書いたり声に出して言う事で、実現にぐっと近づきやすくなると言われています。

具体的に文字で表すことで目標の焦点が定まり、声に発する事で波及効果を生み出して周囲の協力を得られる確率がアップするからです。

これを日本では昔から「言霊(ことだま)」と表現してきました。

御祈願や御祈祷では、神職が祈願者の願意を祝詞という形で代弁して、神様にお申し上げを致します。

これを神道では「神と人との仲執り持ち」と申します。

仲介者・・・つまり神職は神事を行う際、神様に対してのみだけではなく、人(祈願者)に対しても同時に向き合っています。

神事とはすなわち、「言霊の霊力の発動である」と私は考えます。

神様に願意をお伝えするのは勿論、祈願者が大和言葉で奏上する神職の祝詞を聞かれて「こう言う事を仰って頂いている。」「こんな事をお申し上げ頂いている。」とご理解いただく事が重要です。

神事の後、「すっきりした。」「清々しい気分になれた。」と言われる事がございますが、こんな時は「あぁ、言霊の霊力がうまく発動しているな。」「きっとこれから良い方向に向かって行かれるのだろうな。」と安心しております。

神様の御神徳を頂く事と同様に大切な事は、言霊の霊力の発動を以って、自身の内部から “ 陽 ” のエネルギーを引き出し、更には周囲にまでもプラスの効果を波及させて行く事です。

自然、良い方向に導かれる。それが神意であるのだと考えながら日々御祈願、御祈祷をご奉仕しております。

【七夕祈願祭】から随分と話が飛躍しすぎてしまいました。

 

権禰宜H

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【夏越祭】を終えると、すぐに【たなばたさま】の準備にとりかかります。

神社の裏庭に生えている竹を使って、笹飾りの作製と設置を行いました。

生の竹を使用しているので、3日もすれば枯れ始めてしまうのが難点。

以前には、笹の部分だけイミテーションに替えてみてはどかとか、鉢植えで七夕用の竹を栽培しておくのはどうかとか、色々と考えてみたことはありましたが、いずれもイマイチに終わりました。

こんな時もインターネットに頼ります「竹を枯らさない方法」でググってみますと・・・

節の上部に小さく穴をあけて内部に水を満たし、更に毎日その穴から水を入れ替えてやれば、5日~10日ほど寿命を持たせる事が出来る。とありました。

なるほど。

しかし、今年はもうすでに済んでしまった後だったので、来年はぜひ試してみたいと思います。

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